RPAの今後と技術者になることについて

 〈RPA技術者って今後必要なんでしょうか?〉

ここでいうRPA技術者は開発者ではなくシナリオ作成をする人を指す。

RPAの市場は今後どんどん大きくなっていくということは多くの方がすでに口にしている通りだと思う。だからと言ってRPAの技術者は本当に必要なのだろうか、というあえて否定的な側面から考えてみた。

 

〈RPAの特徴〉

ここでRPAの特徴をおさらいする

・単純作業のシナリオを作成し、ロボットが自動で作業を行ってくれる

・シナリオの作成はプログラミングの知識がなくてもできる

・導入費用は安価なものではない(高いか安いかは費用対効果による)

極端な話をすれば、お金さえ払えばだれでも単純作業の自動化ができる。

となる。(あくまで極端な話)

今後、RPAがさらに広まったら次の展開が見込まれるのではないかと思う。

①価格がもっとお手頃になる

②RPA化をきっかけに単純作業をアウトソースする

 

〈①価格がもっとお手頃になる〉

多くの企業から販売されているRPA。価格競争になってもっと今より手に入りやすくなることは容易に想像できる。

個人でも導入できるほど安価になった場合はExcelやWordのようにある程度のことならだれでもできるようになるだろう。こうなったらRPA技術者といっても特別な技術を有している人とは見られない。

しかし、ただ単純に価格競争になることは考えずらい。

なぜなら、今はBtoBで販売している企業が多いことと、単純作業の自動化のサービスとして売り出しているところもあるからだ。

薄利多売というビジネスで利益を得る構造ではないという印象である。

 

〈②RPA化をきっかけに単純作業をアウトソースする〉

前述したとおり、RPAを自動化のサービスとして展開している企業がある。こうした企業が単純作業そのものを代行することは容易に想像できる。また、RPAの導入を検討する企業にとってははじめのシナリオ作成のとっつきにくさもあることからシナリオ作成の技術を習得するより作業の代行をしてもらう方がメリットがあるだろう。

この場合は、RPAの技術者は導入先ではなくRPA販売元に必要とされる。

 

〈RPAの問題点〉

RPAが上記のとおりに発展していくのであれば、働き方改革といえど、ITリテラシーや金銭的な体力の差で導入が難しい企業と導入したことによってさらに業務効率が上がる企業に二分化されていくと考えられる。

これがいいか悪いか、もし悪いとしたら、導入する企業にだけスポットを当てるのではなく、販売する企業にもスポットを当てて考えたい。

 

〈RPA技術者としての問題点〉

RPAの技術があることは現在のプログラミング技術と比べて、まったく特別ではない技術になってしまうことが考えられる。

また、RPAの技術を主とする場合はRPA販売元のみが有力な就職先となる。

 

RPAの技術者に求められることはなんなのか、私自身、答えは出ていないが考え続けていこうと思う。