『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』を読んでみた
『出会い系サイトで70人と会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』を読んでみました。
●あらすじ
友達もいない私をまるごと受け入れてくれるような場所、それこそがヴィレッジバンガード。サブカルを愛してやまない主人公。
出会い系サイトを通して出会った人の生活史に触れるなかで、その人にピッタリの本を紹介していく。
別居、転職、離婚を経験しながら、新たな自分に巡り合う、そんな一冊です。
●感想
「一つとがっているとそれだけで印象に残る」ということと、「世界を変えてみるとものさしがかわる」ということが真っ先に思い浮かびました。
「あなたにピッタリの本を紹介します」ということをキャッチフレーズに人と出会い始めるのですが、本屋さんの店長さんだからこそ考え付くものだなあと。
また、主人公はサブカルにしか興味がないことで、友達ができなかったりヴィレッジバンガードにしか居場所がないことを苦しむのですが、ひとたびサブカルや本の世界から飛び出してみると、サブカルが好きということはマイナスな印象ではなく、チャームポイントになって、魅力的な人に感じられる場面がたくさんあったように感じます。
今や、出会い系サイトといわれるマッチングアプリなどは街コンや合コンに次ぐ人の縁をつなぐものになっていますが、なんとなくの雰囲気も描かれていたりするので、出会い系サイトって…?と不安がある方は参考までに読んでいただくこともお勧めです。
また、作中で紹介している本があるのですが、読んでみたくなるし、読んだことがある本だとちょっとテンション上がります。